私がお酒をほとんど飲まなくなった理由
昔は付き合いでお酒を飲むこともありましたが、今ではほとんど口にしなくなりました。
理由はシンプルで、「飲まないほうが体調もトレーニングの成果も良くなる」と実感しているからです。
■ カロリー過多のリスク
まず、アルコールを摂取すると食が進みがちになり、特にビールなどは高カロリー。
気がつけばオーバーカロリーになりやすく、体脂肪の増加につながります。
減量や体型維持を目指す方には、これが大きな落とし穴になります。
■ 筋肉の合成を妨げる
アルコールは筋肉の合成を阻害することが、複数の研究で示されています。
せっかくしっかりトレーニングをしても、体内で筋肉がうまく作られなくなる。
プロトレーナーとして、お客様に積極的におすすめできるものではありません。
■ 血液が濃くなるメカニズム
アルコールには利尿作用があり、体から水分がどんどん奪われていきます。
これは「抗利尿ホルモン(ADH)」の働きが抑制されることで起こる現象で、
本来再吸収されるはずの水分が尿として排出されてしまうのです。
その結果、血液中の水分が減り、相対的に赤血球や老廃物の濃度が高くなります。
これが俗に言う「血液がドロドロになった状態」で、
筋肉や臓器への酸素・栄養供給が低下し、回復や代謝にも悪影響を及ぼします。
■ 対策としての水分摂取
もし飲む機会があるなら、「飲んだ量に比例して水をしっかり摂ること」が大切です。
水を飲むことで血液の粘度を正常に保ち、
体内の循環や回復機能を守ることができます。
■ 飲まないことは「我慢」ではなく「選択」
私はこの仕事に就いて5年になりますが、一度も風邪をひいたことがなく、体調不良でセッションをキャンセルしたこともありません。
それは、おそらくアルコールを控え、日々のコンディションをきちんと整えているからだと考えています。
ストレス解消の手段としてお酒を選ぶ方もいらっしゃいますが、
それ以外の方法――運動や自然とのふれあい、人との会話などでも十分に心は癒されます。
小さな習慣の積み重ねが、健康とパフォーマンスを大きく左右します。
アルコールを控えることも、そのひとつだと感じています。